​令和3年7月29日

Eco-Pork、AI自働豚体重測定カメラ国内初の実用化。
ジャパンファームにて7月より本格運用開始
~2020年実証完了、2021年より拡販開始~

株式会社Eco-Pork(所在地:東京都墨田区、代表取締役 神林 隆、以下Eco-Pork)は、国内で初めて完全自働で豚体重の測定を可能とする「AI豚カメラ(ABC)」の提供を開始しました。
AI豚カメラ(ABC)は、画像認識技術等のAI(人工知能)技術を活用し、同時に複数の肥育豚の体重・成育状態を完全自働で推計し、弊社の養豚経営管理システム「Porker」と連動することで豚の体重・生育状態を遠隔地からリアルタイムで把握する事が可能となります。また実用化に先駆け既に関連特許を13件取得し、現在国際特許への移行を開始しております。

本カメラは、単一農場として日本一の飼育頭数を誇る株式会社ジャパンファーム(代表取締役 増田 智行、以下ジャパンファーム)にて2020年より先行導入と本格稼働へ向けた最終実証を行い、本年7月に製品版による通常業務での本格運用が開始されました。

Eco-Porkは、誰もが安心して豚肉を楽しむ未来を守ることをミッションに、豚肉の安全・安定供給と養豚産業の環境負荷低減を実現すべく、養豚業界にICTによる情報可視化ツール「Porker」の提供・IoTセンサーの開発・提供を行うなど、養豚農家の作業効率改善・生産性改善・疾病対策等へ取り組んでおります。主力事業である養豚経営管理システム「Porker」は、14もの販売提携先の協力を受け、全国に販売を実施しており、沢山の農家様からご評価を頂いております。

本カメラ開発背景

養豚グローバル市場は40兆円にも及びCAGRも過去20年0.6%と成長を続けているにも関わらず、国内養豚市場は5981億円 (過半数の輸入品を除く)、CAGRは過去20年-0.3%と減少しております。
国内養豚産業は人手不足や経営の安定性が大きな課題となっており、既に過去55年間に99.5%(過去10年間でも35%)もの農家が廃業しており、また2018年からのTPP/EPA等貿易交渉の締結(豚肉最大関税482円/→50円/kg)に伴い国際競争が更に激しくなることから国内養豚産業の生産性向上及び付加価値の向上が強く求められております。
 


「肥育豚」の売却価格は、供給された豚個体の重量・肉質等により決定されます。特に重量は、規定された範囲(上物枝肉重量65kg~80kg、生体重換算凡そ100㎏~120㎏)に収まることが等級規格上必須条件であり、範囲逸脱時は販売単価が10%~20%下落するだけでなく、体重超過の場合には飼料費を含めた不必要な肥育コストも計上されるため、農家経営を圧迫しております。

これまで豚の出荷前体重測定には、体重計を用いて測定されてきました。しかし、100㎏を越える肥育豚の体重測定作業は、生産者に重労働を強いるほか、肥育豚自身にも大きなストレス負荷がかかり、体重減少や体調不良を引き起こすことがあります。そのため、多くの養豚農家で十分な体重測定を実施しておりません。
そこで近年、画像認識技術をもとに肥育豚体重を推計する機器が開発され、養豚生産現場への導入が進められておりますが、推計には機器が求める要件(豚を直立させる・1頭単位・全身が写るようする等)を満たすことが求められるため、多くの肥育豚に対して体重推計を行うには労力・時間を要す点が新たな別課題が発生しておりました。

AI豚カメラ(ABC)について

「養豚産業のDX化(デジタルトランスフォーメーション)はここから始まる」の思いを込めて、AI豚カメラは「ABC:AI Buta Camera」の商品名で販売を開始いたします。

 

AI豚カメラは、複数頭の肥育豚を一度に完全自働で測定できるハードウェアであり、弊社の養豚経営管理システム「Porker」への即時連携が可能です。

豚の輪郭を含む複数の特徴点を開発したAIモデルに取り込み体重推計させるため、豚が寝転んでいる・豚が馬なりになっている状態など、豚房内で起こりえる全ての肥育豚の自然な状態でも推計が可能となっております。また、豚の姿勢や振る舞い状態をAIで判断させることで、異常豚の識別を行います。

本カメラは2018年より東北から九州までの複数農家にて多種多様な豚舎構造・豚房内設置物、様々な撮像距離、明所から暗がりなど様々な環境にて複数年に渡る現場実証と技術改良を重ね、実用化しております。
本カメラの導入により、生産者や豚自身に負荷をかけることなく、ベテラン生産者の目に頼ってきた肥育豚の育成状態の確認・異常豚の検知・出荷豚の選別業務などをデータドリブンで実現することができ、養豚業における「効率的生産管理」が可能となります。

実証・販売について

実際の機器につきましては、10月13日(水)~15日(金)開催の「農業ウィーク東京2021」にて展示を予定しており、そこから全国の企業養豚農場を中心に、各所の協力を得ながら拡販開始いたします。
また、先に発表されました「令和3年度グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業費補助金 (ものづくりスタートアップ・エコシステム構築事業)」につきましては、本カメラの技術を活用・応用した取組であり、ジャパンファーム、鹿児島大学など多数パートナーのご支援の下、更なる養豚業の発展へ向けて実証を行って参ります。

今後について

Eco-Porkは、「AI豚カメラ(ABC)」を養豚業の現場に浸透させていくと共に、この技術の更なる活用について、国や大学、企業、農家様と連携をさせていただきながら実証を続けていく所存です。
その上で、給餌器含むその他養豚業の効率化に資するハードウェアの研究・開発・提供を進めていくことで、ソフトウェアによる既存ワークフローの見える化・効率化だけでなく、ハードウェアを介した新たなワークフローの提案を行っていきたいと考えております。

Eco-Porkは、ICT/IoT/AIの技術を活用した「養豚自働化」の更なる普及を進め、養豚農家様や豚肉市場の課題解決に邁進して参ります。

株式会社Eco-Porkについて

会社名: 株式会社Eco-Pork 代表取締役 神林隆
設立:     平成29年11月29日
HP:        https://www.eco-pork.com/
所在地:(東京オフィス)  東京都墨田区横川1-16-3
                (鹿児島オフィス) 鹿児島県姶良市平松7659

株式会社ジャパンファーム について

会社名:  株式会社ジャパンファーム 代表取締役 増田智行
設立:      1969年7月22日
HP:       http://www.japanfarm.co.jp/
所在地: (本社) 鹿児島県曽於郡大崎町益丸651

<本件の問合せ先>

 info@eco-pork.com